三架橋を渡ると左手に大きな鳥居があります。琴弾八幡宮です。大宝3年(703年)嵐が続いた後、琴の音が海から聞こえました。船上の人に尋ねると「われは八幡大神である」とのこと。この琴を弾く八幡様を祀るための神殿が琴弾八幡宮です。381段の階段を上がると本殿があります。
琴弾山を巡っていくと、この街名の由来、観音寺にたどり着きます。観音寺は、八幡宮の別当として建立されました。ここに弘法大師が住職の時、本尊として観音様を安置して、観音寺と改めたそうです。四国霊場八十八ケ所では、琴弾八幡宮が六拾八番、観音寺が六十九番札所でしたが、明治のはじめ、神仏分離により八幡宮の本地仏を観音寺内の神恵院に移しました。そのため、神恵院が六十八番札所となり、観音寺は珍しい1寺2霊場となったのです。
興昌寺の裏山を上がると中腹に一夜庵。俳諧の祖、山崎宗鑑が住んだあずま屋造りの建物です。利休以前の様式にとらわれない茶室として歴史的な意味を持つそうです。一夜庵の名前は、客は長居は禁物、長くても一晩だけの「上は立ち中は日ぐらし下は夜まで 一夜泊りは下々の下の客」から。

興昌寺山から観音寺、神恵院へ向かう途中にもうひとつお寺があります。常行寺。その裏手に、古い松が囲いの中にその珍しい形を見せます。根上がりの松。その名の通り、大きい根が地上よりニョキニョキととび出して根の太さ1m高さ3mのものが数本もあります。

琴弾公園内の浴日館の脇に水琴窟があります。観音寺市のシンボル、寛永通宝と琴の音を組み合わせたステキな彫刻楽器とでもいいましょうか。石の寛永通宝中央から湧き出る水が、地中に埋められた瓶の中に落ちて琴に似た金属的な独特な反響音が奏でます。何かホッとする音が聞こえます。
寛永通宝にちなみ「世界のコイン館」が琴弾公園内にあります。文字どおり世界中から貨幣を集め、いま125ヶ国の貨幣を展示しています。中庭には、高さ5.5メートルのからくり時計塔があり、時間になると、各国の民族衣装をつけた人形が爽やかな音楽に合わせて動きまわり、目を楽しませてくれます。

コース

三架橋→琴弾八幡宮→観音寺→一夜庵→根上の松→水琴窟→世界のコイン館

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